HOME >織る:What's cos-com?
![]() cos-comが誕生したのは1981年の春のこと。 はじめは、News Letterのタイトルとして命名されました。 当時の日本に、そして世界に何が起きていたかを、今では簡単にWebで検索することができます。 なぜcos-comが生まれたのかを書いてみようかなと思い立ち、あれこれsiteを閲覧してみましたが、残念ながら一般的な情報の中には「あの時代たしかに大勢の人たちが感じ取っていた意識の潮流の熱気」を拾い出す事はできませんでした。逆に考えれば、cos-comのような考え方はいつの時代にも、人間が常に思い返してきたこと、「私ってなんだろう?」「私はどこからきてどこへいくのか?」という古くて新しい命題へのひとつの問いかけの形、という事ができるかもしれません。 「サジェストペディア」という学習方法を知った頃、私は20代から始めたグラフィックのデザイン工房を運営していましたが、会社を大きくする事や、うんと稼ぐ事よりももっと大事な事があるはずというささやかな焦燥感と、それは私たちが過ごしてきた受験のための教育からでは得られなかった「何か」なのではないかという漠然とした期待感を持っていました。この学習法に触れた時に実感したことは、「語学を学ぶ為の新しい学習法」という範疇を超えて、理論的にも実践的にも人間の本性に沿った成長の為の道具だという印象でした。 そして、それまで全く別の分野を歩んできながらサジェンストペディアを知った事をきっかけに「創造的な仕事」ができるのでは、と集うようになった仲間達の間で「cos-com」というネーミングは生まれました。私は「場」を創る事を優先してデザイン工房に併設したセミナーハウスを主宰したのですが、そして分かった事が上記したような社会的現象とも言える熱気、様々な「勉強会」や「異業種交流」と呼ばれるムーヴメントが縦横無尽に広がりつつあるさまでした。 思えば面白い時代でした。私の「場」に集いNews Letterの編集などに関わっていた当時の大学生たちも、その大海を泳ぎ回りながら実社会の先輩達に出会い、話を聞き、社会へと踏み出す一歩の足固めをしたり、勉強会同士の交流やネットワーキング、またニューサイエンスやニューエイジという概念、さらにスピリチュアリズムなどという言葉も、それぞれの人々がそれぞれの立場で自分の仕事や現実生活との結びつきを体験したり考えていたともいえるでしょう。 サジェストペディアの基礎概念については、現在ますます活発に研究開発されている脳科学がその証明をしている感がありますが、私にとっては理論的に証明される以前に、人間が「外側から受ける刺激」と「内側から生じる衝動」に対して、知性と感性のやりとりが素晴らしく編集されている創造的な手法だという点が印象的でした。そして、人間の内発的な力を大事に引き出し、育てるという意味では、未だ脳科学だけでは解明しきれない存在の深層について学究するきっかけにもなりました。ただしサジェストペディアという学習法そのものは、創始したロザノフ博士のブルガリアに於ける事情のために世界各地で現在は基本概念ならびに方法も、一人歩きしてしまったという事情があります。 cos-comは、この方法論やセミナーの開催を事業化する組織としてではなく、その後様々な仕事形態の変遷を辿りながら21世紀へと向かう「認識の旅」を続けていきました。 さて、このHPのsite mapの始めに「人間の自由はただひとつ、未来に開かれたものです」と表現しました。 この「自由」という事をどう受け止めて生きるのか?それはcos-comの在り方そのものと関わります。 例えば私たちは子供の頃から、社会の風向き、すなわち様々な規範、規律、社会の構造をきちんと受け止め、なるべくそれに抵抗なしに上手に生きていく実力を得る事で自由が得られるという育ち方をしてこなかったでしょうか?社会にふさわしい人間になる。会社や世間から認められる事が幸せだという生き方です。 一方、もしも風向きが逆でも、規範や規律、社会の構造を無視してでも行きたい所に行く事が自由だ。と考える自由もあります。もちろん前者を生きようとしてもそのプロセスでは沢山の抵抗に出会うでしょうし、後者を生きようとしたら極端な場合、社会や人生を逸脱しかねません。 現在、時代は価値観の変容や多様化、複雑化の真っただ中にあり、前者の考え方はすでに現実社会を生きる安心と安定感には繋がりません。かつてのように良い学歴を経て10年後の自分を描くことができる会社を選ぶのではなく、社会に出てからが本当の学びであり、変化に対応しながら「選択と判断」のできる能力を鍛えなければなりません。企業や組織自体が様々な変化を余儀なくされ、いまや10年前と事業内容が変わっていない大手メーカーもなければ、企業同士の合併、統廃合は日常茶飯事です。 この事はこれから社会にでる人に限らず、すでに管理職やTOPについている人にも、また自由業や表現者として生きる生き方、起業を考える生き方にも言えることであり、さらにはこれから子供たちを育んでいく世代の方々にも重要な前提です。本来、学校とはその為の土台、勉強するための方法や基盤を身につける時間であるはずですが、それに気がついて学生時代を過ごしているのはほんの少数者なのではないでしょうか。 後者の自由を選ぶ生き方にとっても、人間は本来自由であるべきだという安易な基盤はすぐに崩れてしまいます。自由とは責任と同義であり、自己を発揮しようとする内的な衝動を実現するプロセスの中で、初めて自由の問題が見えてくるという人間の成長に欠かせない歩みが求められます。既成概念や前例に戸惑わされずに、しかし自己の指針をしっかり持って変化に対応しながら、時には変化を先取りして自分らしく生きるために必要な能力とはなんでしょうか? cos-comとはcosmos communicationのこと。ミクロコスモスとマクロコスモスとの対話です。 小宇宙である人間は大宇宙を内包し、同時に大宇宙の一分肢である。そんな意識の広がりを持って互いが生かし合い、役立ち合うための実効力ある行動指針を導き出すキーワードです。 20世紀から21世紀という大きな時代の流れの中で、cos-comが主流にしてきた事は見えない将来を予測するのはさることながら「何があっても大丈夫」という意識の基盤をどう培っていくか、ということでした。結果を予測し、目標に近づく努力は大事ですが、それにも増して不測の事態が目の前に現れても対応していけるという内的な指針、柔軟性、応用力を自分のものにするということです。これは、自分だけのサバイバルを目指しても無理だという事を含んでいるのはいうまでもありません。 そして現在、おもしろいことに内在する資質や特質を引きだし、真に個々人の能力を高めるという学習方法は未だ一部の実験的な試み以外に教育界には浸透していきませんが、まさに「内発する力」を引きだし、「それぞれの中にある答えを引き出して行く」という「コーチング」が、複雑化した産業界で必要不可欠なマネージメント手法として脚光を浴びています。まさに必要は発明の母、コーチングはトップダウンとボトムアップを融合・統合させる手法としても様々な現場でその実績を顕わし始めています。 コーチとは「コーチングを受ける人を目標達成に導く人」というシンプルな基本に基づいています。 cos-comがこれまで培ってきたことは、cos-comの目的や考え方を普及したり組織として大きくすることではなく、縁ある方々がそれぞれが大切にし育んで行きたいと考えていることの意味を深め、内側から実感してそれぞれの立場で社会に、身の回りの人間関係や日常に生かしていくということであり、その為に何ができるかということは、このHPで顕わしている方法に結実しています。 これまでにもcos-comをなぜ会社にしないのかとか、自分のやりたい事業にcos-comというネーミングを使わせて貰えないかというお話は数多くありましたが、cos-comは椎原 澄の個人事務所であり、私たちが同じ時代に共に生きている人間同志なのだという意味と価値を実感できる様々なネットワーキングの基地でもありたいと思います。 ただし、コーチングという仕事で企業とのご契約をさせていただく場合でも、法人契約として必要な機能はきちんとご提示できますのでご安心ください。個人としてのお申し込みはもちろんの事、組織として取り組みたい、どんな応用ができるだろうかなど、お気軽にお問い合わせ下さい。 (椎原 澄:記) |
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